博多曲物の歴史・・・。
うーーーーん。歴史の授業はあまり得意ではなく、これは博多の母ちゃんの「自由研究」のひとつと思っていただけるとありがたいです。
おそらく、歴史が大好きな方にとっては大変物足りなさを感じる内容かとは思われますが、博多曲物は歴史的工芸品ゆえに避けて通れないことかもしれませんし、それに・・・ですよ過ぎた時代を振り返って今の福岡・博多にどう影響が出ているのかはとても気になるもの。
そもそも博多曲物って何?
曲物(まげもの、わげもの)について少し調べてみることから始めました。
・曲物(まげもの・わげもの)
檜(ひのき)や杉などを薄く削り、円形に曲げて作る容器全般のことを指す。
※Wikipedia調べ。
【その裏付け】
博多曲物 柴田徳五郎商店では「杉の木が材料」と職人さんからお店へ伺った際に説明を受けた。
博多曲物 柴田玉樹氏のホームページでも「杉」の文字を確認。
九州、宮崎は日本一の杉の産地でもあり、25年それを維持しているらしい。
しかも陸続き。輸送コストについては・・・例えば関東や関西に向けて出荷するよりも距離的な関係でそこまで運ぶよりもかからないはず。ゆえに、杉の仕入れは安く済むはず・・・では?
http://www.nga.gr.jp/pref_info/info/miyazaki/1464141186982.html
九州全域の杉の出荷量は全国の30パーセントになっているという情報が耳に入ってきました。
これは変動しているのかも?とは思いますが、平成23年度調べでの情報によると、宮崎県における杉、檜(ひのき)の出荷量は全国の35パーセントを占めていたらしい。
http://www.kyukeiren.or.jp/files/topics/report/13100811153946.pdf
【上記の裏付けから考えますと】
九州においての森林業が盛んに行われ杉の出荷量が多いことから考えましても、古代から「杉」を使った工芸品が繁栄してきたのではないかと思います。
山の中に入ると緑豊か。九州山地は熊本、大分、宮崎、鹿児島を渡します。山は山で昔からそこにあったのではないか・・・と思います。単純ですかねぇ。古代には火山の大噴火などもあったようですけれども・・・。
そもそも日本の国土に対する森林率は7割近く近く(先進国では第3位)になりますので、木工業が発展するのも納得できる話です。
http://www.shinrin-ringyou.com/forest_japan/menseki_japan.php
曲物(まげもの)の歴史。
博多曲物の歴史へ向かっていきます。
【日用品の意味合いがある】
鎌倉時代から始まったとされる「結桶(ゆいおけ)」・・・よく味噌樽のようなものとして時代劇でもお馴染みのもの・・・ではなく曲桶(曲物桶ともいう)が主流だったのは少なくとも平安時代くらい・・・という見方があるらしい。※Wikipedia調べ。
各地で曲物の出土品から確認されているようです。
【博多曲物についての歴史】
神功皇后(西暦200年くらいの人物?)がどうやら関係しているらしい。
三韓征伐・・・というか、見方を変えれば朝鮮半島を相手にケンカを仕掛けた古代戦争があったのか・・・。ふむふむ。
その経緯については古事記や日本書紀に記されているようですが、博多の母ちゃん的に見ると、それらが編纂された時代背景を考えると神話的な要素による皇室の権威を高めるために編集されていることも考えられ(どちらも天武天皇の即位後ですし・・・)個人的にはあまり鵜呑みにはしてない。
福岡で応神天皇を母后(神功皇后)がご出産され、「胞衣(えな)」を収める容器(皇子さまの胎盤やへその緒ケースのようなもの?)を作ったのが始まりらしい。
発祥は現在の福岡市博多区馬出(まいだし)のあたり。筥崎宮の周辺ですね。
街の人は神社への奉仕活動をする役割を持つ家柄(そういう家があるのか・・・)に生まれたことに誇りとする気運は、博多祇園山笠の白熱ぶりを見ると現代にも通じているように思います。
神前へのお供え物(供物)をする祭事の道具として発展したのかしら・・・。
それと並行するかのように博多曲物は庶民に愛されてきたようです。
※十八代目柴田玉樹氏の工房に訪れた際にいただいたパンフレットを読みながらそう思いました。
元々は、神事のためにある道具。
今はお弁当箱として私の手元にある。
娘や、私のお弁当とともに家から持ち出し、それを見た人が感嘆の声をあげる。
その良さを親子そろって理解する。
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